滋養強壮という語句について軽く調べてみると「身体の弱い部分を栄養素で補い、体質を改善して強い身体をつくること」とある。
言葉の響きや一般的な広告のイメージから、頑健な肉体を作るためのものと思われがちだが、本来は健康維持のための処方なのである。
たとえばニンニクなどは滋養強壮の筆頭に挙げられるが、これを胃腸の弱った病人に食べさせるとかえって害を及ぼす。であるならば、胃腸の弱った病人にとってニンニクは滋養強壮になりえないのである。
つまり各々体質、体調、環境などなどさまざまな「状態」に合わせて摂取することで、はじめて滋養強壮たりえるのである。
では、現代よく薬局などで売られている滋養強壮系の栄養ドリンクとはなんであろうか?
私もいくつかの銘柄を愛用しており、疲れ切っているときなどに飲むと身体に力が湧いてくるような気持ちになるし、さほど疲れてもいないときに飲むとなんだか美味しく感じない。(身体が必要としているような感じがしない)
栄養ドリンクは肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害などの場合における栄養補給として非常に適しているのである。むろん一概には言えないが、日常的に遭遇しやすい状態をターゲットにしているため、手軽に摂取できる滋養強壮剤として便利なのである。
ちなみに、昔は産後の滋養に「桃」が挙げられたり、トマト、アロエなどのいわゆる「医者要らず」と称される食べ物、さらにイモリや狒々頭の炭焼きなども滋養強壮の妙があると持て囃されたものである。